English

五大联赛竞猜app_欧冠在哪买球-彩客网官网推荐

私の留学レポート:フィンランド?東フィンランド大学~金丸ひなたさん(1)~

国際教養大学では1年間の留学が必須となっています。語学留学ではありません。専門科目を現地の学生と共に履修し、本学での卒業単位の一部として認められる必要がある、「本気」の留学。学生が、それぞれ深めたい学問分野に応じて200以上ある海外提携大学の中から選択します。良いことばかりじゃない、ときには苦しいことや辛いこともあるのがAIUの「本気」の留学です。ここでは、そんな学生一人ひとりのストーリーを自身の言葉でレポートしてもらいます。


今回は、フィンランドに留学中の金丸ひなたさんのレポート第1弾をご紹介します。

こんにちは!東京都出身、2023年春入学の金丸ひなたです。グローバル?コネクティビティ領域に所属しています。これから3回にわたって留学レポートをお届けしますので、楽しく読んでいただけたらうれしいです。

金丸ひなたさんの写真
金丸ひなたさん

北カレリアの静かな町、ヨエンスーでの留学生活

私は2025年9月から東フィンランド大学(University of Eastern Finland)での留学生活を始めました。東フィンランド大学は2010年に設立された比較的新しい大学で、約17,000人の学生が在籍しています。大学には2つのキャンパスがあり、私の通うキャンパスはフィンランド東部、北カレリア地方のヨエンスーという小さな町にあります。ヨエンスーは白樺の森と湖に囲まれた静かな町で、歩いていると秋田の風景ののどかさに通じるものを感じます。有名な観光地があるわけではないからこそ、「大学の近くの原っぱ」「湖沿いのベンチ」「家の近くの公園」など、名前のないお気に入りスポットが少しずつ増えていくのがこの町の魅力です。

家から大学まで、湖に沿って続く道の写真
家から大学までの道は湖に沿っていて、天気がいいときは自然と歩きたくなります。
大学から15分ほどの距離にある草地の写真
大学から歩いて15分ほどの原っぱの前には湖が広がっていて、お気に入りの散歩ルートです。

フィンランドの教育理念を肌で感じる学び

留学先を選ぶうえで私が重視したのは、「非英語圏であること」 「ヨーロッパであること 」「教育について専門的に勉強できること」 の3点です。これらの条件をもとに提携校のカリキュラムを調べ、東フィンランド大学の応用教育科学?教員養成学部(Department of Applied Educational Science and Teacher Education)を留学先に選びました。ここでは初等教育の研究が盛んで、AIUの授業では触れる機会が少ない就学前教育や初等教育についても学ぶことができます。さらに、授業には講義だけでなく、地域の幼稚園訪問や小学校での授業見学、子ども向けイベントの計画?実施などの実践的な活動も多く含まれています。大学で学ぶ教育理論が現場でどのように生かされ、フィンランドの教育理念がどのように実現されているのかを、観察と実践を通して学べるのは、この留学先ならではの経験だと感じます。

「伝える」ことの本質を求めて

私が非英語圏で学ぶことにこだわったのは、高校時代のアメリカ留学の経験が大きく影響しています。留学中、アメリカ人の友人に囲まれて勉強する中で、私は「英語が母語じゃないのにすごいね」といった言葉をかけられることがよくありました。それは優しい言葉ではあるものの、努力だけでは埋めることができない英語母語話者との前提的な差を感じさせるものでした。自分の考えや成果が英語力というフィルターを通した形でしか届かないことに、もどかしさを覚えました。そのため、2度目となる今回の留学では、多様な母語を持つ人たちが集まる環境で学びたいという強い思いがありました。
東フィンランド大学で私が受けている授業では、教員を含め、多くの人が異なる母語を持ちながら英語でコミュニケーションをとっています。だからこそ、授業ではお互いの言語背景を尊重し合い、誰もが遠慮なく自分の意見を表現できる温かい空気があります。言語の流暢さやミス、訛りが能力や知性の評価につながることもありません。この環境に身を置く中で、私はAIUで学んでいたころ以上に、英語を互いの思考や経験を共有するためのツールとしてとらえられるようになりました。言語が人を隔てるものではなく、むしろ人と人との垣根を取り払うものになり得ることを実感する毎日です。

University of Eastern Finlandのキャンパス内の写真
授業の内容以外にも学びが多く、充実した留学生活を送っています。

AIUから最初の留学生として

東フィンランド大学は、2024年11月末にAIUと交流協定を結んだばかりの新しい提携校です。AIUからは私ともう1人の同期入学の学生が、初めての留学生となります。渡航前や留学開始直後はヨエンスーという町のことや大学に関する情報が限られており、生活のことから履修のシステムまで、すべてが手探りのスタートでした。しかし、事前の情報がほとんどなかったからこそ、「今日はいつもと違うバスの路線で大学に行ってみよう」「通学路にあるパン屋さんに寄ってみよう」「アパートの近くの湖まで散歩してみよう」といったように、自分で町を探索する楽しみも味わうことができています。これは、留学と聞いて多くの人がイメージするような特別な時間の過ごし方ではないかもしれませんが、そういった発見の積み重ねによって少しずつヨエンスーを自分の居場所にできているように感じます。
まだ始まったばかりの留学生活ですが、これからどんな出会いや新たな発見が待っているのか、とても楽しみにしています。

国際センターから一言

金丸さんが、留学前にきちんと自分の軸を定めたうえで目標を立て、その思いに沿って留学先をリサーチされた様子が伝わってきます。有名な観光地こそなくても、自分だけのお気に入りの場所を見つけたり、前情報が少ないからこそ町を歩きながら発見を楽しんだりと、「ない」ことを嘆くのではなく糧に変えていく姿勢が、とても印象的です。こうした前向きな冒険心は、これから留学を目指す人たちに大きな勇気を与えてくれるのではないでしょうか。

英語版ウェブサイトでは、留学生たちの本学での留学体験記を「Student Voice」として紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。