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学生活動
私の留学レポート:アメリカ?ディキンソンカレッジ~高橋慶さん(2)~
国際教養大学では1年間の留学が必須となっています。語学留学ではありません。専門科目を現地の学生と共に履修し、本学での卒業単位の一部として認められる必要がある、「本気」の留学。学生が、それぞれ深めたい学問分野に応じて200以上ある海外提携大学の中から選択します。良いことばかりじゃない、ときには苦しいことや辛いこともあるのがAIUの「本気」の留学です。ここでは、そんな学生一人ひとりのストーリーを自身の言葉でレポートしてもらいます。
今回は、アメリカに留学中の高橋慶さんのレポート第2弾をご紹介します。
こんにちは!グローバルコネクティビティ領域の高橋慶です。今回のレポートでは、夏休みから秋学期にかけた私の体験をご紹介します!

認識論と道徳哲学から学んだこと
Epistemology (認識論)
この授業では「知識とは何か」「知るとはどういうことか」といった、私たちが普段当たり前のように使っている「知る」という概念を掘り下げていきます。印象的だったのは、知識には「実用的側面」があるという議論です。「何を知識とみなすのか」「どこまで正確な情報を求めるか」はその目的や置かれた状況といった文脈によって異なるという考え方です。たとえば、電車の出発時刻を知りたいとき、「通学中、たまたま普段と違う時間に家を出て、次の電車の時間を知りたい場合」と「遅れてはならない重要な面接に向かうという状況で、正確な時刻を確認したい場合」とでは、求める正確な情報の基準が違います。また「今スマホで時刻表を確認した」とすれば情報の正確さが高くなり、「でも実はその時刻表は去年のものだった」と文脈が加われば信頼性は揺らぎます。このように、その情報が「知識」として正当化されるかどうかは、文脈依存的なものであることを学びました。授業を通して、哲学的思考の面白さと、抽象的な議論を日常の事例に落とし込んで考える力を養うことができました。
Fiction and Moral Philosophy (フィクションと道徳哲学)
この授業では、文学作品を通して倫理や道徳について考察しました。たとえば『フランケンシュタイン』を題材に、「怪物を悪と決めつけることは正しいのか」「殺人の責任は怪物にあるのか、それとも彼を生み出した人間にあるのか」といった問いについて議論しました。またカフカの『変身』を読んだ際には、「毒虫に変身してしまった主人公のアイデンティティはまだ人間なのか」「家族との関係は何を示唆しているのか」といったテーマをめぐり意見を交わしました。「倫理」や「道徳」を抽象的な理論としてではなく、物語の中の具体的な人間の行動を通して理解することができました。さらに、どの議論にも明確な正解がない中で、意見の優劣や解釈の正確さを問うのではなく、異なるバックグラウンドと価値観をもつ学生同士が互いを尊重しながら考えを深めていく対話のあり方が印象的でした。理論としての倫理学を学ぶだけでなく、人間の感情や状況に寄り添いながら考える対話を体験できた授業でした。
互いを尊重する環境がくれた「挑戦する心」
ディキンソンカレッジは少人数のリベラルアーツカレッジということもあり、授業内外で学生同士や教員とのつながりがとても強いと感じます。さまざまなバックグラウンドを持つ学生と深く議論することができ、文化や考え方の違いを肌で感じることが刺激になっています。はじめのうちは、英語で意見を言うことにためらいがありました。「間違えたらどうしよう」と考えてしまい、発言の機会を逃すことも多々ありました。しかし、先生も学生も互いの意見を真剣に受け止め、尊重してくれる環境であるため、次第に完璧な英語で話すことよりも、自分の考えを伝えようとする姿勢こそが大切だと気づき、今では間違いを恐れず積極的に発言できるようになりました。
さらに、これまでのコンフォートゾーンから抜け出すことで自分自身と向き合う機会も多くなりました。たとえば、現地の学生と雑談中に会話が途切れ、沈黙が続いたとき、最初は自分の英語力のせいだと思っていましたが、日本語ではどう会話を続けていたかを振り返ったり、周りの学生の話し方を観察したりするうちに、単に英語力の有無だけではない側面からコミュニケーションの仕方を見つめ直す機会になりました。
よかったことがたくさんある一方で、苦労したこともたくさんありました。最初は授業の進むスピードについていけず、他の学生の意見を理解しながら自分の考えを英語でまとめることに苦労しました。また、課題の量も多く、先述した「Fiction and Moral Philosophy」の授業では100ページ以上ある小説を週に1回のペースで読み進めなければいけなかったり、授業でついていけなかった部分を復習したり、以前にも増して机に向かう時間が長くなりました。ときには、自分の英語力や授業への理解度に不安を感じ、「間違った発言をして授業を止めてしまったらどうしよう」と悩み、発言をためらってしまう時期もありました。
それでも、周囲の温かいサポートと挑戦を受け入れてくれる雰囲気に支えられ、少しずつ前向きに発言できるようになりました。失敗を恐れずに挑戦してみるという姿勢が身についたことは、留学を通して一番大きく成長した点だと思います。

支えられる側から、支える側へ
ディキンソンカレッジの国際センターの方から声をかけていただき、秋学期の始めに新しく来る留学生の引率役として「International Arrival Leader」を務めました。留学生の到着と入寮、オリエンテーション中のサポートをしたり、大学施設の使い方を説明したりしました。留学開始当初に自分が感じた不安や戸惑いを思い出しながら、新しく来る留学生が少しでも安心できるよう、国際センターの方とコミュニケーションを重ねて全力でサポートしました。留学生一人ひとりの緊張した表情が次第に和らいでいくのを見て、以前は助けを求める側だった自分が今度は手を差し伸べる側になれたことに、自身の成長を実感できました。
また、バレーボールやサッカーといった部活動にも参加し、授業や課題で学業に励む時間が多い中で、身体を動かしてリフレッシュできる機会を作っています。学内の練習に参加するだけでなく、他大学との試合にも参加し、スポーツを通じてチームメイトと言葉を超えた交流もできました。そういった課外活動を通して、人とのつながりの大切さに改めて気づき、そのつながりこそが自分の成長を支えてくれていると感じます。


アメリカから南米、ヨーロッパへ、自分の目で見た世界
夏休みは3カ月間と長く、その期間にさまざまな場所を訪れました。アメリカ国内ではワシントンD.C.やフィラデルフィアを訪れ、歴史的建造物や博物館を巡りながら、アメリカの歴史や文化への理解を深めました。南米アルゼンチンではボランティア活動に参加し、現地の子どもに英語を教えたりスポーツを通じて交流を深めました。また、ヨーロッパにも足を運び、異なる国々の文化や価値観に触れることができる貴重な機会となりました。
秋学期の中間休みには、他の留学生とニューヨークを訪れました。多様な文化が交差する街で、美術館や劇場、街の雰囲気そのものから多くの刺激を受けました。観光だけでなく、友人たちと時間を共にするなかで、学期中には得られない気づきやリフレッシュの時間にもなりました。


後輩へのメッセージ
留学を控えたAIU生やこれからAIUを目指す高校生に伝えたいのは、完璧な心の準備ができていなくても大丈夫ということです。私自身、留学前は英語力や授業への不安が大きく、「本当にやっていけるだろうか」と、とても悩みました。しかし、実際に現地で生活してみると、挑戦と失敗を繰り返してこそ得られる学びがあると気づきました。たくさん失敗を重ねる中で自分と向き合って、そこから学び、成長していくことが留学の醍醐味だと思います。
そしてもう一つ大切にしてほしいのは、そこで出会う人たちとのつながりを楽しむ気持ちです。留学生活では、文化や言葉の違いを超えて人とつながる瞬間がたくさんあります。その一つひとつの出会いが、私の世界を大きく広げてくれるのを肌で感じています。留学は自分を試す場所であると同時に、人との関わりから新しい自分を発見できる場所でもあります。
国際センターから一言
多くの課題、アクティブな課外活動、国内外旅行やボランティア活動で非常に忙しい高橋さん。そんな多忙な生活の中でも、自分の弱点とその改善方法、そして自分の成長したところとその成長のきっかけについて深く考えることができ、留学出発後に大きく成熟したことが分かります。また、英語能力だけではなく、コミュニケーション能力やさまざまなバックグラウンドを持つ人に対する配慮力が向上しました。留学の終了まではまだ少し時間がありますので、ここで止まらず最後まで頑張ってもらいたいと思います。
英語版ウェブサイトでは、留学生たちの本学での留学体験記を「Student Voice」として紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。