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学生活動
私のオススメ授業紹介:アジアにおける持続的地域発展(PBL)(小杉友香さん)
国際教養大学(AIU)の際立った特長の一つが「すべての授業を英語で開講していること」です。ただし、本学は「英語を学ぶ大学」ではありません。「英語で学び、英語で考える大学」です。
また、本学は一貫して少人数教育を徹底しています。教員と学生のコミュニケーションの機会を増やすことにより、自ら考え、意見を主張できる能力を磨くことを目的としています。
この「私のオススメ授業紹介」では、学生自身が「おもしろかった!」「ためになった!」「ぜひ受験生のみなさんにも学んでほしい!」と思った授業を、学生自身の言葉で紹介する企画です。今回は小杉友香さんのオススメ授業第1弾をご紹介します。
和歌山県出身の小杉友香です。今回は私のオススメ授業第1弾をお届けします。

科目情報
GSS320 特別講義 27:アジアにおける持続的地域発展(PBL)
教員:水野智仁教授
単位数:3単位
履修理由
私がこの授業を履修しようと決めた最大の理由は、タイの地域社会を直接見て、その暮らしに触れてみたいと感じたからです。ガイドブックに載っている定番の名所を巡るのではなく、現地の人々が日々どのような想いを持ってどんな生活しているのか、自分がコミュニティに入ることで学びたいと思いました。私は、イギリスに1年間留学した際、ヨーロッパ27カ国を旅しましたが、その中で常に意識したのは「観光地巡りでは終わらない旅」をすることでした。例えば、農家に滞在して作業を手伝うファームステイや、地域の人々と一緒に郷土料理を学ぶ料理教室に積極的に参加しました。そうした体験を通じて、人々と交流しながら文化や価値観の違いに触れ、自分自身の視野が広がっていくのを実感しました。刺激的で新鮮な発見の連続であり、その感覚が私にとって非常に大きな喜びでした。ヨーロッパで暮らす中で、アジアの多様性や独自性に改めて関心を持つようになり、もっと深く学びたいという気持ちが芽生えました。そうした中で、この授業はタイの提携校の学生と共同プログラムで、現地学生と協働して地域の持続的発展について考察し、最終日には成果を発表するという濃密なプログラムがあることに強く惹かれ、履修を決意しました。

授業の概要
この授業は、夏休みの10日間タイ北東部のサコンナコン県で行われ、地域経済の発展と住民の生活水準向上を両立させる観光業の在り方を考えるプログラムです。サコンナコン県は、首都バンコクから飛行機で約1時間の距離にあり、ラオスとの国境に近い農業中心の地域で、自然や産業構造の点で秋田に似ています。滞在中は国立公園や寺院、伝統文化である藍染を行う村などを訪問し、地域の文化や自然資源に触れました。最終日には、フィールドワークを通して見えてきた観光業の課題や改善策、日本人観光客を誘致するためのプランを、タイの学生たちと協力して整理し、サコンナコン県観光局の職員に向けて発表しました。高層ビルが立ち並ぶバンコクとは大きく異なり、手つかずの自然が残る美しい場所である一方、交通手段の不足や言語の壁といった問題も浮き彫りになりました。現地での調査や人々との交流に加え、自分の目で見て体験することで、座学だけでは得られない学びを得ることができ、観光を通じた持続可能な地域発展を考える貴重な機会となりました。さらに、異なる文化背景を持つ学生同士で意見を出し合い、一つの提案を作り上げる過程は、異文化理解や協働力を養う点でも大きな経験となりました。


授業を履修した感想
この授業を通して私が一番考えさせられたのは、「観光業のあるべき姿とは何なのか」という問いです。観光業が活性化することで経済が潤うというメリットはありますが、環境破壊や文化の喪失、地元の人たちと観光客との対立などのデメリットも考えられます。日本でも、コロナ禍が収束してから、外国人観光客が増えたことで受けている恩恵もあれば弊害もあります。そのため、いかにその土地や文化の良さを活かしながら観光業を発展させるべきかという点が非常に難しいと感じました。また、短期的な利益ではなく長期的な目線で、地域の利益となる観光業を実現することが大切だということにも気付かされました。以前履修した農村社会学の授業で学んだ、地域資源を守りながら活用する必要性や、地域住民を主体にしたまちづくりの重要性とのつながりにも気づくことができました。私自身「観光業のあるべき姿とは何なのか」という問いについてはまだ明確な答えを出せていませんが、一人ひとりが考え続け地域社会との関わり方を模索していくことで、その答えに近づくことができるのではないかと考えています。

水野先生からのメッセージ
この短期プログラムは、タイ王国北東部のサコンナコンで「持続的地域振興?開発」をテーマに実施されます。サコンナコンは本学のある秋田県といくつかの共通点があり、観光や特産品を活かした地域活性化の取り組みを、実際の現場で学べるのが大きな魅力です。さらに、観光ではなかなか足を運ばない地域に滞在することで、タイの多様な一面にふれるとともに、現地の学生との協働を通して異文化交流を体験することができます。学びと出会いの両方が得られる、貴重な機会です。