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私のオススメ授業紹介:地域発展論(本田 千絃さん)

国際教養大学(AIU)の際立った特長の一つが「すべての授業を英語で開講していること」です。ただし、本学は「英語を学ぶ大学」ではありません。「英語で学び、英語で考える大学」です。

また、本学は一貫して少人数教育を徹底しています。教員と学生のコミュニケーションの機会を増やすことにより、自ら考え、意見を主張できる能力を磨いてもらうことを目的としています。

この「私のオススメ授業紹介」では、学生自身が「おもしろかった!」「ためになった!」「ぜひ受験生のみなさんにも学んでほしい!」と思った授業を、学生自身の言葉で紹介する企画です。

今回は本田 千絃(ほんだ ちづる)さんのオススメ授業をご紹介します。

皆さん、こんにちは。本田 千絃です。今回紹介するオススメ授業は、「地域発展論」です!

本田 千絃さんの写真
本田 千絃さん

科目情報

  • SOC285 地域発展論
  • 教員:椙本 歩美 准教授
  • 単位数:3単位

この科目を履修しようと思ったきっかけ

今まで人と人との関わりや、「コミュニティ」の定義や形成、あり方について深く学んだり考えたりしたことがありませんでした。さまざまな観点からコミュニティに関して学べること、フィールドワークや秋田市との連携を通して実践的な学びを得られるのではないかと感じたことからこの科目を履修することを決めました。

授業構成

この科目は、事前に教科書を読み、先生の解説やクラスメイトとのディスカッションを通して理解を深める座学と、フィールドワークの2つで構成されています。教科書で扱うトピックはコミュニティの定義に始まり、コミュニティが人々の思考や行動に及ぼす影響や、逆にコミュニティに影響を与える各要素の分析など、多岐にわたります。いくつかの重要なトピックに関しては、グループごとに教科書の内容をプレゼンテーションし、クラスでディスカッションをすることによってより深くテーマについて考え、理解することができました。私のグループでは「社会的インフラ(Social Infrastructure)」の代表的なコミュニティの一つを取り上げました。「社会的インフラ」のコンセプト自体が複雑で、教科書の説明を噛み砕き、自分の中にあるコミュニティの理解と絡めて説明できるように落とし込む作業がとても難しかったです。プレゼンテーション資料作成時には、グループメンバーとのやりとりや議論を通して、既習の他のテーマに関しても理解を深め、新たな疑問を持つことができたのでとても面白かったです。

授業に関する写真
授業で使用したスライド

フィールドワークでは、初回に地域の公共施設を訪問し、その役割や秋田市の生涯学習に関する取り組み、制度的側面に関して直接お話を伺いました。2回目のフィールドワークでは、実際に地域の施設やコミュニティで行われているアート活動を体験させていただき、人々とコミュニティとの結びつき、生涯学習の意義についての理解を深められました。最終回では生涯学習に関わる秋田市職員の方々の前で、授業とフィールドワークを通して得た学びと今後に向けた提案や意見を発表しました。

こんな方にオススメ

この科目は、人と人とのつながりや、人と社会の関わりに興味がある人にぜひオススメしたいです。また地方行政に携わる方ともお話しできる機会があるので、地方行政に興味のある方にとっても興味深く学べる授業だと思います。もちろん私のように、コミュニティに関してアカデミックな知識が全くなかった方でも新たな視点を得ることができます。この授業を通して、私は特に「心理地理学(Psychogeography)」にとても興味を持ちました。今学期は心理学や秋田学を履修しているので、地理的要因が人々の心理に与える影響や、コミュニティの役割についてより深く学び、今後の学習に役立てていければと思います。