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私のオススメ授業紹介:日本の文学(平山 友里夏さん)
国際教養大学の際立った特長の一つが「すべての授業を英語で開講していること」です。ただし、本学は「英語を学ぶ大学」ではありません。「英語で学び、英語で考える大学」です。
また、本学は一貫して少人数教育を徹底しています。教員と学生のコミュニケーションの機会を増やすことにより、自ら考え、意見を主張できる能力を磨いてもらうことを目的としています。
この「私のオススメ授業紹介」では、学生自身が「おもしろかった!」「ためになった!」「ぜひ受験生のみなさんにも学んでほしい!」と思った授業を、学生自身の言葉で紹介する企画です。
今回は平山 友里夏さん(ひらやま ゆりか)さんのオススメ授業をご紹介します。
こんにちは!グローバル?スタディズ課程に所属している平山 友里夏です。2019年春入学で、現在、ハンガリーのペーチ大学に留学しています。今回は私をcultivateしてくれたAIUの授業のうちの一つ、日本の文学Ⅰについてお話します!
科目情報
- JAS200 日本の文学Ⅰ
- 教員:リー?フリードリック准教授
- 単位数:3単位
日本文学を英語で学ぶ
日本の文学作品は難解だなあ…だから高校の国語の授業は眠くて仕方がないなあ…と感じたことはありませんか?私もその一人でした。でも、そんなのもったいない!
この授業は、芥川龍之介『羅生門』、夏目漱石『こころ』、樋口一葉『たけくらべ』、小林多喜二『蟹工船』など、高校の授業で扱う作品や国語便覧で目にしたこと、どこかで聞いたことはあるけど読んだことはないという名作を、(もちろん!)英語で学ぶ授業です。
私は日本文学をこよなく愛しているので、日本語の文学作品を英語で読んでしまったら日本語ならではの繊細な表現が失われてしまうのではないか、と思っていました。日本文学を英語で読み、英語で学ぶことで何を得ることができるのか、英語による日本文学でも私を楽しませてくれるのだろうかという興味と、楽しませてほしいという期待からこの授業を履修しました。
オススメポイント
文章を読み解く力を身につけることができる
私は日本文学が大好きですが、高校の現代文の授業は少し苦手だなと感じていました。その理由の一つは、なにか最適な解釈があるように押し付けられている気がしたからです。論述問題で減点されたときに、どの要素が減点にあたるのか、自分の解釈も間違っていないのではないか…と悶々としたままでいました。
AIUの日本の文学Ⅰの授業でも毎回、ある作品や表現について学生がそれぞれの解釈をし、ディスカッションを行っていましたが、その度先生が一人ひとりの解釈を受け入れてくれ、自分の解釈について述べることに対する苦手意識がどんどんなくなっていきました。そして授業の終わりには、どういった要素からこんな解釈ができるのか、先生が一つひとつ考え方の過程を明らかにして説明し、「最も適しているとされる(かもしれない)」解釈や考察も示してくれます。こうして日本文学の作品への理解を深め、単に自由な解釈をするのではなく、根拠を持って考えを説明できる力や文章を読み解く力を身につけることができます。
英語での表現が広がる
授業中のディスカッションだけでなく、学生が自分の解釈を提出し、お互いの解釈を読み比べて感想を書く、という課題もありました。その課題を通して、自分と同じような考えや解釈を持った学生でも、自分とは違う英単語や表現を使っているということがよく分かりました。「悲しい」という感情を「悲しい」以外の言葉で表現できるようになったことは、自分にとって一番の成長でした。他の人の文章を読んだり、自分の考えを書いたりする経験から、英語で表現できる世界がより広がる、これは文学を扱う授業だからこそなのではないかと思います。
学ぶことでたくさんの引き出しがつくれる
この授業はたくさんの「つながった!」瞬間を楽しめる授業です。取り組む課題やディスカッションには、高校の現代文や古文、倫理、歴史で目にしたことのある人物や知識がたくさん散らばっていて、過去の学習の経験と現在の学習が結びつく瞬間から、学ぶことの楽しさを感じることができます。高校当時はテストのためだけに覚える、その場限りで蓄えた知識であっても、その知識があるからこそ大学での新たな学びを深めることができる、もしくは、新たな学びへのきっかけになる、ということを、この授業を通じて私は強く意識しました。
また私には、「過去→現在」がつながる瞬間だけでなく、「現在→未来」がつながる瞬間もありました。この授業を受けた1年後、留学先で「Human Rights(人権)」という授業の中でヨーロッパにおける「Euthanasia」という概念について学んだときのことです。私はこの単語を見た時、瞬時には意味を思い出せませんでしたが、どこかで見たことがあるなと思い記憶をたどっていくと、日本の文学Ⅰで扱った、森鴎外の『Takasebune(高瀬舟)』を思い出しました。それほど、『Takasebune』に関するディスカッションが強く印象に残っており、『Takasebune』は安楽死についての話だったこと、ということは「Euthanasia」は「安楽死」であるというように、過去の学びが未来の学びへとつながった瞬間でした。AIUの授業で学んだことが、AIUの授業以外の場面で生きるという経験に感動し、学ぶということはたくさんの引き出しを作ることだと思いました。分野を横断し、過去と現在、未来をつなぐ知識を蓄えられることもAIUのリベラルアーツのよさです。
こんな人にオススメ
「高校の国語の授業がつまらないな」「別の単元の教材や国語便覧を勝手に読んでる方が面白いな」と思っている人にこそ、ぜひ日本の文学Ⅰを履修してほしいです。もちろん、「高校の国語の授業も楽しい!」という人にとっても、英語という別の言語で、新たな視点から日本文学に触れることができるよい機会になると思います。「あれ、この作品は日本語より英語で読むほうが読み応えあるぞ!」と気づくこともあります(私にとっては『Takasebune』がそうでした)。
みなさんがAIUに入学したら、ぜひとも履修してみてください!