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私の留学レポート:オーストラリア?サザンクイーンズランド大学 ?矢尾板 愛美さん(1)~

国際教養大学では1年間の留学が必須となっています。語学留学ではありません。専門科目を現地の学生と共に履修し、本学での卒業単位の一部として認められる必要がある、「本気」の留学。学生が、それぞれ深めたい学問分野に応じて200以上ある海外提携大学の中から選択します。この「私の留学レポート」は、今まさに留学中の学生に、現地の様子や留学中の挑戦を、自分の言葉でレポートしてもらう企画です。

今回は、オーストラリアに留学中の矢尾板 愛美(やおいた まなみ)さんのレポート第1弾をご紹介します。

  • これまでの「私の留学レポート」シリーズはこちらからご覧ください。

みなさん、こんにちは!グローバル?ビジネス課程に所属している矢尾板 愛美です。
東京都出身で2020年春入学です。2022年2月からオーストラリアのサザンクイーンズランド大学(UniSQ)に留学中です。渡航規制により6月までは日本にてバーチャル留学(日本で現地のオンライン授業を受講)、そして7月からはオーストラリアへ渡航し現地で勉強しています。

農業用トラクターに乗っている矢尾板さんの写真
オープンキャンパスにて、農業系コースの催し物エリアでトラクターに乗ってみました。

UniSQを留学先に決めるまで

私はAIUを受験する以前から航空管制官になることが夢でした。AIUで国際教養学を通して幅広い学問を学び、留学先では航空学を学びたいと考えていました。そのため、留学先を選ぶ際もまずは航空関連の知識が学べることを軸に検討していました。

オーストラリアには6年前に短期留学で訪れた経験があり、オーストラリアの人?自然?文化に非常に魅力を感じていました。また、ちょうど昨年から提携校として加わったUniSQを見つけ、まさに自分の学びたい学問が充実している大学であったため、留学先として選びました。ただ、渡航前から1セメスター目がバーチャル留学になる連絡を受けていたのでUniSQへの留学を辞退するか悩みましたが、学びたかった航空学の授業を履修できることや、バーチャル留学になったことで現地での授業を履修しながら、東京でインターンシップを経験できることなどを理由にUniSQへの留学を決めました。

「BRISBANE」の文字モニュメントの写真
オーストラリアの東端に位置する大都市、ブリスベン。青空にカラフルなモニュメントが映えます!

UniSQならではの学び

今セメスターはエアラインのマネジメント方法、航空経済学、航空業界における現在の問題、安全管理方法を学んでいます。UniSQは、コロナ禍以前からオンライン授業を提供していたこともあり、1セメスター目のバーチャル留学も、設備環境が整っていて問題なく学習に取り組むことができました。オンライン授業であっても先生や学生同士でのディスカッションの場が十分に設けられており、活発な意見交換をすることができました。また、現役パイロットの方や航空会社設立に携わった方などが実際に授業をしてくださるので、現場での経験を多く聞くことができ、非常に興味深いです。

フライトシミュレーターに座る矢尾板さんの写真
学内にフライトシミュレーターがあり、先生のご厚意で体験させてもらいました。

パイロットコースではフライトシミュレーターでの実技試験を行うクラスがあり、先生のご厚意でそのフライトシミュレーターを見学させてもらいました。貴重な経験で、とても印象に残っています。

オーストラリアらしさとは?

私はミュージカル観劇が好きなので、オーストラリアの様々な都市を訪れているのですが、かなりの割合でアジア文化に出会います。そのせいか「オーストラリアらしさとは?」と考える機会が増えました。友人が「オーストラリアには特に伝統文化はなく、真似たものばかり…それが唯一の嫌いなところ」と話していたのが印象的でした。確かに色々と聞いてみると、基本的に海外から伝わってきたものが多く、オーストラリア発祥のものは少ないように思います。一方で、日本と比べて建物や街の至るところに遊び心に溢れたオブジェや壁画があり、オーストラリアらしくて素敵だなと見惚れています。また、街にたくさんあるカフェを巡り歩くこともオーストラリアでの楽しみのひとつです。

テーブルに並んだアイスコーヒーの写真
オーストラリアといえばコーヒーが有名!友人とカフェに行っては、いろいろな種類のコーヒーを試しています。(ブリスベン市内にある「Morning After」というお店にて )

異国での経験になに一つ同じものはない

自分に制限をかけたり、常に何かやらなくては、と心にプレッシャーを与えてしまいがちですが、まずはこの環境で挑戦したいこと、学びたいことを楽しみながらやろうと決めています。そして、伝えることも大切にしています。自分のYes/Noの意見もそうですが、「意見を言いにくいから〇〇するのはやめておこう…。」と自分の可能性に蓋をしないようにするためです。最近、日本?韓国料理の飲食店でアルバイトを始めました。(オーストラリアの学生ビザは2週間で40時間までアルバイトが可能)海外で、しかも飲食店で働くのは初めてなので少々手こずる場面もありますが、接客を通じて、色々なお客さんと会話し、少しでも日本文化を共有できたらと思っています。異国での経験になに一つ同じものはないと思います。今しかできない挑戦をたくさんして、自分の目で見た景色や肌で感じたものを知識や経験として積み上げていきたいです。
また、趣味のミュージカル観劇のためオーストラリアのシアターをできる限り回って、色々な芸術に触れたいと思います。(オペラハウスでの観劇も予定しています!)

ハリー?ポッターの劇場の写真
メルボルンのPrincess Theatreにてハリー?ポッターを観劇しました!

最善な道よりも、自分の信じる道を

大学入学以来、基本的に自分の人生は予想もしていなかったことだらけです。留学は人生の中でも大きな決断と勇気が必要です。自分の決断に自信を持つことの重要性を今の留学経験から学びました。

実際に渡航できる期間が半年になってもいいからこの大学に留学するのか、別の大学を留学先に選ぶのか、留学のタイミングを先延ばしにするのか…。昨年、限られた時間の中で非常に悩みました。自分にとってどの選択が最善なのかを見極めるのは留学に限らずとても難しいと思います。最終的にUniSQを留学先にしようと決めたあとも、自分の決断に自信が無く、「半年のバーチャル留学で何も実りがなかったらどうしよう」と不安に思ったこともありました。

しかし結果的には、バーチャル留学だったからこそインターンシップで将来に活かせる経験を積むことができ、同時に趣味の時間も充実させ、バーチャル留学の利点をフルに活用できたと思います。これから留学する方、AIUの留学制度に興味を持っている方、留学をするにあたって自分で決めなければならない場面がきっとたくさんあると思いますが、悩んだ分だけ留学生活はより実りあるものになると思います!私自身も、残り半分の留学生活は思いっきり現地でしかできない経験をたくさんしていきます。

カフェのオープンテラスの写真
ブリスベンにあるCoffee iconicというカフェ。お店の雰囲気がオーストラリアらしくて素敵でした!

国際センターから一言

AIUでは幅広い分野の授業履修が可能ですが、交換留学は、興味のある分野を更に深く勉強するための好機となります。留学生活をより実りあるものにするため、様々な提携大学の特色や開講授業等を、早い段階から調べることをお勧めします。

国際教養大学ではコロナ禍で2年間、対面での交換留学が実施できませんでしたが、日本の入国制限緩和に合わせて今年5月以降、留学生の受け入れを再開しています。

英語版ウェブサイトでは、そんな留学生たちの本学での留学体験記を「Student Voice」として紹介しています。オンライン留学の期間も含めて、定期的に更新していますので、ぜひこちらもご覧ください。

Student Voice