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【オススメの一冊シリーズ】No.5 国際教養大学4年 三浦 理緒子
5月も終わりに近づき、キャンパスの緑も深くなり始めました。雨が降りやすいこの季節は、お気に入りの場所で読書を楽しみませんか。
図書館カウンターで職員から直接おすすめの本を聞くこともままならない今だからこそ、本学の教職員?学生に「私がオススメする一冊」を聞きました。
シリーズ第5回は、本学4年生 三浦 理緒子さんの「オススメの一冊」をご紹介します。
プロフィール
三浦 理緒子
- 好きな著者?著書:藤沢周平 用心棒日月抄シリーズ
祖父が好きな時代小説を実家の茶の間でよく一緒に読んでいました。- 特に、私の地元山形県鶴岡市出身作家の藤沢周平作品は、友情、恋愛、笑い、切なさ、そして時代劇には欠かせないチャンバラ…すべて盛り込まれていて大好きです!
おすすめの一冊
岸見一郎、古賀史健 「嫌われる勇気 自己啓発の源流『アドラー』の教え」 (ダイヤモンド社)
この本を選んだ理由
昨年誕生日に地元の友人が続編「幸せになる勇気」と二冊組でプレゼントしてくれました。
『人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである』
人は他人の存在を過剰に意識してしまうために、様々な種類の劣等感(「劣等コンプレックス」)を感じてしまうというものです。自分との比較の対象がいなければ、自分の置かれている境遇や欠点などに対して悩むことはなくなるのかもしれません。また、過去の体験が現在の自分に影響を与えているという考え方(トラウマ)を否定し、それは自分を変えようとする勇気がないだけであると、少々厳しい言葉が並んでいますが、過去に執着しても現在の自分は変えられないので、今にフォーカスをあてて精一杯生きるべきであるというポジティブなメッセージでもあると私は捉えます。
メッセージ
私自身、AIUに入学してから周りの友人や学生が皆自分よりも優れていると感じてしまう場面が多くありました。常に他人と比較し、できない自分を卑下し、それまでモットーにしていた「私らしく」ができなくなり、何回も失敗を繰り返しその度に心が折れてしまいました。
この本に出会い、ようやく「自分」にフォーカスして日々精一杯生きようと思えるようになりました。今、しんどいな、自分ダメだな、と感じている方に是非オススメの本です。自分が思っている以上に皆さんは素敵で毎日一生懸命生きていると実感できるはずです。
今回ご紹介した本は、本学の中嶋記念図書館で取り扱っています。本の詳細はこちらからご覧いただけます。
中嶋記念図書館では、本学学生と教職員を対象に図書購入依頼を受け付けているほか、本学学生を対象に図書郵送貸出サービスを実施しています。
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