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PBL成果報告会(JR東日本寄附講座)を開催
2月19日(火)、カセサート大学(タイ?バンコクキャンパス)と協働で実施したPBL(Project Based Learning:課題解決型学習)の成果報告会を学内で開催しました。
本科目は、2016年にJR東日本秋田支社と締結した連携協定に基づき、東北地方の持続可能な観光開発に関する寄附講座の一環として、「インバウンド観光と地域振興:秋田モデルの提唱」をテーマに今年度の冬期プログラムに新設したものです。タイにあるカセサート大学は、本学の提携校であり、同大学の観光分野を専門とする経営学部国際マーケティング学科との連携が可能となったこともあり、近年急増している訪日外国人旅行者の中でも増加率が著しいタイを主な調査対象にしたところです。
調査で訪れた「男鹿のなまはげ柴灯まつり」、「横手の雪まつり」、「田沢湖高原雪まつり」では、カセサート大学の学生6名と本学の学生10名がグループに分かれ、イベントの担当者には観光の現状について聞き取り調査を、訪日外国人観光客には観光に関するアンケート調査を行いました。また、実際に体験した雪まつりイベントのうち、田沢湖高原雪まつりで開催された雪山から滑り降りて距離を競う「けっちぞり大会」には多くの学生が参加し、本学3年次の学生が準優勝に輝きました。
一方、報告会では、「東北では冬に短期間の日程で開催されるイベントが多く、プレイベントを導入して実施期間を伸ばしたり、他県と連携して開催したりしてはどうか」、「タイ人観光客はブログやSNSを活用し、訪日前から情報収集する。特に、タイの若者に人気の高いインスタグラムでは、ハッシュタグ(#)を使った検索をすることが多いため英語表記でアピールすることも重要」などの発表がありました。また、カセサート大学のサジャニット博士からは、本講座の結論として、マーケティング学からみた東北観光の強み、弱みを多角的に分析して頂きました。
本講座への寄附者となっております東日本旅客鉄道株式会社のほか、一般社団法人東北観光推進機構からのゲスト8名にもご参加いただき、同機構の紺野専務理事推進本部長からは、「グローバル化が益々進む昨今、同年代の若者が互いに交流を深め意見交換するのは大事なこと。是非、東北の魅力を自国のタイでPRしてもらいたい」とのコメントがありました。
本講座で実施したマーケティング調査の成果は、男鹿市?横手市の観光担当者に共有するほか、東北地方における広域観光の発展に役立てるべく、様々な方面に発信していく予定です。また、本講座は来年度も継続する予定であり、学術的成果へとつながるアクション?リサーチへと発展させることを目指しています。学生の皆さんからの積極的な参加を心よりお待ちしております。