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英国ニューカッスル大学留学中の大鐘智香子さんからの報告
2016年9月から、イギリスのニューカッスル大学に留学している本学の大鐘智香子さんのレポートをご紹介します。
大鐘さんは秋田県が委嘱する「あきた友好親善大使」として現地で秋田県の紹介を積極的に行っているほか、現地の生活や文化等に関する情報を秋田県に向けて発信し、異文化理解や国際協力の啓発に貢献しています。
また、大鐘さんの活動は文部科学省による「官民協働海外留学支援制度トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」の支援を受けています。
Q. 大鐘さん、今、ニューカッスル大学で何を学んでいますか?
A. 私は、今、主に2つのことに取り組んでいます。1つはニューカッスル大学における授業、もう1つはトビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムです。
ニューカッスル大学では、政治学や国際関係学を中心に授業を履修しています。グローバル化が進み、日に日に変化する昨今の世界情勢を批判的に分析するツールとして、政治?国際関係の知識は欠かせないものであると感じているからです。これらの学問において、イギリスは世界をリードする国の一つであり、Brexit(イギリスのEU離脱問題)発生直後の国家全体が変化に向かって進む中で学べることを、非常に幸運に思っています。
トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムでは、日本とイギリスにおける食料安全保障の現状とその比較をテーマに、イギリス現地で、主に野菜などの食糧がどのように行き渡っているのか実地調査を行っています。将来私は、日本の食糧安全保障実現に携わる職業に就くことが目標なのですが、今回の調査は私のキャリアの第一歩ともいえます。
Q. あきた友好親善大使に応募した目的を教えてください。
A. トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムには「日本発信プロジェクト」というプログラムがあり、その名のとおり、日本やトビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムについて発信することを目的としています。そこで、自分が発信したい日本らしさについて掘り下げ考えた時にたどり着いたところが、「あきた友好親善大使」として、自分が生まれ育った秋田県について発信することでした。
「あきた友好親善大使」として、正式に秋田県の名前を背負って活動をすることは、責任感や緊張感も伴いますが、イギリスや秋田県の情報にアンテナを張り、発信するきっかけにもなりました。
Q. あきた友好親善大使として、どんな活動をしていますか。
A. 主に「秋田県のお茶文化の発信」です。秋田県には「がっこちゃっこ(がっこは秋田弁で漬物、ちゃっこはお茶の意です)」というお茶とお茶菓子を囲んでおしゃべりを楽しむ喫茶習慣があり、そこでいただくお茶菓子は秋田県の風土に根付いたものが多くあります。また、秋田県は、日本のお茶の産地としての北限でもあります。世界的に知られる紅茶の国イギリスで、私が発信する日本らしさとしてこれ以上に適するものはないと感じています。
あきた友好親善大使としての最初のレポート
Q. あきた友好親善大使として、今後の目標や活動予定を教えてください。
A. 現在は、イギリス現地のお茶文化の調査に力を入れています。どのようにお茶が日々の生活に溶け込んでいるのか、日本茶やその喫茶習慣がどの程度浸透しているのか、その需要を中心に調査しています。
また、留学生向けのイベントや現地イギリス人のお宅にお邪魔する際に手土産として秋田のお茶とお茶菓子を持参し、反応を調べています。今後は個人単位でのやりとりから、現地のティーハウスや行政など、より大きな団体にも調査対象を拡大していけたらと思っています。
お忙しいところ、インタビューに応じてくださり、ありがとうございました!